Embedded Circuits
回路の本には 2 つの型があります。教科書——理想の R・L・C で式は美しいが、実際の基板では通用しない。逆引きレシピ集——「この場合はこの回路」と書いてあるが、なぜそうなのか分からないので少しでも条件が違うと使えない。この全 25 章は、その間を通ります。素子の基礎から、オペアンプ・メモリ・LDO・DC-DC・ADC/DAC といった IC の内部回路までを一本で繋ぎ、「データシートの数値がどこから来るのか」「なぜその失敗が起きるのか」を説明します。全章に、値を動かすと波形と数値が変わるデモ(LIVE・計 50 点)と、回路図・波形図・構造図(計 151 点)を入れました。図はすべて SVG で、ダーク/ライトの両方に追従します。
ここを飛ばすと以降が全部曖昧になります。とくに「理想の素子は存在しない」という 02 章。
すべての IC はこの 2 種類でできています。どちらを使うかは「何を作るか」で決まります。
負帰還が精度を作り、位相余裕が安定を決める。中を知れば仕様が読めます。
CMOS は容量を充放電しているだけ。消費電力もタイミングもそこから出ます。
捨てるか(LDO)、運ぶか(DC-DC)。どちらもインピーダンスの設計です。
アナログとデジタルの境界。入力インピーダンスと基準電圧がすべてです。
信号は電気である。差動・終端・絶縁で距離とノイズを克服します。
配線は伝送線路、リターン電流が主役。すべての設計が最後にここで試されます。